七夕ですね。曇り空なのをいいことに織姫と彦星はいったいなにをしてるんでしょうね!(ゲス顔)
下の天の川が!下の天の川が大変なことに!(ゲス顔)(そしてうまくもなんともない)
ビッキー・ホリディです。
通勤の道にスーパーがあるんですけど、そこのスーパーのレジの人にすごい人がいるんです。
レジ打ちが妙にノリノリなんですよ。
こう、手だけではなく、全身でレジを打ってる感じです。それでいて早い。
思わず見とれてしまうようなレジ打ちで、待っているあいだにじっと見ていると、ちゃんとカゴの中を整理しながら入れてるんですね。
ピッピッとやっているあいだにも固いものは下、柔らかいものは上、と整頓していて、惣菜はハンディのレジでバーコードも見ずにピッとする。
しかもそれだけでなく、その人が途中でパック納豆と出くわしたとき。僕は驚きました。普通ならピッとやってカゴに入れるところなんですが、まだワインやビールといった重くて固いものが控えています。さあ、どうする?このまま入れてしまっては最悪の場合、納豆が潰れ、中身がこぼれ、悪臭を放ち、帰りの車で臭いに耐えかね近くのガソリンスタンドに車もろとも突っ込み、大火災となってしまいかねない。
この、人の命がかかった分水嶺。僕は固唾を飲んで見守っていました。
すると、彼女は左手で納豆を持ち、そのままレジ打ちを続けたではないですか!!
しかも片手でもスピードは落ちない!!
そして最後に守っていた納豆を一番上に置き、「お会計は○○円です」と。
僕は震えおののきました。レジ打ちのプロを見ました。いや、これはもはや熟練した職人レベルっ……!!
心の中で礼賛をしていると、お客さんがクレジットカードを出しました。彼女はそれを受け取り、スキャンしました。
「よいしょー♪」
マジか。
この人、仕事を心から楽しんでいる。
レジ打ちなんて、求められることも少なく、それゆえに評価なんてそうされない。やりがいを見出すことは難しい。みんなバカにしている、あるいは軽く見ている仕事だ。
しかし彼女はどうだ?
食パンの上にものを置かない、ドレッシングを無理やり隙間に詰め込まない。そんな当たり前のことができない人もいる中、彼女は違う。精算後のカゴはキチンと整頓されている。それだけではない。明るい笑顔と爽やかな挨拶、そしてあのノリノリの仕事振りで、子供や旦那の世話に追われている主婦や仕事で疲れきったオッサン、夜勤明けでテンションが変になってる僕に元気をくれている。
この人に会計してもらった、ただそれだけで救われる人だっているだろう。「よし、もう少しがんばってみよう」と思えるようになるだろう。
夜、晩ごはんの支度の合間にビールを飲む。もうそのころには彼女なんて忘れてしまっているだろう。でも確かにその人は救われた。あの会計によって。
僕の番がきて、天ぷらの盛り合わせとビールを精算しているときも明るく、僕は元気が出ました。ありがとう。お姉さん。
たばこを買い忘れました。
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