2014/02/01 拙著『ヤーレン・シャッフル』発売しましたー (日想)
『ヤーレン・シャッフル』が発売しました。(自費出版です)
これで151回芥川賞はもらったも同然です。(自費出版です)(二回目)
ゼハハハハ!成り上がってやるぜ!!(自費出版です)(三回目)
ビッキー・ホリディです。
というわけで、『ヤーレン・シャッフル』の紹介をしていこうかと思います。
まず、タイトルですが、これはサザンの『YARLEN SHUFFLE~子羊達へのレクイエム~』から取りました。
意味としては歌詞にある
”ゆりかごを 揺らす手が 殺意のリズムに変われば YARLEN SHUFFLE”
のとおりです。まあ、つまり8つの短編から成っていますので、幸だの不幸だの、愛だの平和だの、戦争だのテロだの、そういうのがぐちゃぐちゃに入り混じってるんだぜ、ってことです。
各話については
①『スーサイド・ナイトクラブ』
タイトルは村上龍の『超電導ナイトクラブ』から拝借しました。うつ病を患っている主人公の話です。
②ジョイントを巻く女
バンドマンの話です。大槻ケンヂの『ロッキンホースバレリーナ』『リンダリンダラバーソール』的な、ロックンロールな話です。
③悲しい胸のスクリーン
タイトルはサザンの『OH,GIRL(悲しい胸のスクリーン)』より。村上春樹が得意な、メタフォリカルな作品に挑戦しました。
④或る喫茶店にて
小説を書き始めてすぐのころの作品です。楽天主義の男と現実主義の女との痴話喧嘩のような。
⑤世界の屋根を撃つ雨のリズム
タイトルはサザンの曲からそのままです。歌詞ってよりはメロディからインスピレーションを受けて書きました。村上龍の『限りなく透明に近いブルー』からかなり影響を受けてます。
⑥エンジェルダスト
村上龍独特のねちっこい文体を意識してます。ミュージカル『Rent』を観たのをきっかけに書き始めました。
⑦チェイサーの正しい飲み方 もしくは小説読みにありがちな病について
小説的にはこれが一番狙ったことができたかなあって感じです。中井英夫の『大望ある乗客』、そのまんまっちゃあそのまんまですが……
⑧ジゴロ
ギャンブル小説に挑戦しました。福本伸行的な、阿佐田哲也『麻雀放浪記』的な。前者のほうが強いかな。
そしてペンネームも筋肉少女帯『ビッキー・ホリディの唄』からそのまま拝借したという、お前、どこにオリジナリティがあるんだって話です。まあ、でも、いろんなところからオマージュして、できるかぎりそれを悪用するというのが僕なのかなあとは思います。
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※企画はいまのところ先着9名様で締切予定です。
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