「イケメン俳優」と呼ばれる人たちが、だいたい年下な気がして、アレ。
ビッキー・ホリディです。
せーの!
( ゚д゚)ビッキーお兄さーん!!
(´・ω・`)やあ!愛を知らずに生きて四半世紀、そろそろ本格的に泣きたい年頃のお兄さんだよ!
涙を拭いてくれる人もいないので、早速企画に行きましょう!!
(´・ω・`)読んだことない小説をレビューするよー!!
(´・ω・` )人パチパチパチパチ
紹介していただいた小説は、
雷撃震度十九・五
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
告白
YOSHIKI/佳樹
イエスマン”YES”は人生のパスワード
です!残念ながら『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』は読んだことがあるんですよ。まあ、内容はろくすっぽ覚えていないのですが。
では、まず『雷撃震度十九・五』から。
第二次世界大戦時の日本が舞台で、ミッドウェイ海戦の話なんですが、作者の知識の深さからくる緻密な文章がすさまじいほどの緊張感を生んでいます。
戦闘もそうなんですが、大本営と連合艦隊司令部との対立といった、政治的といいますか、そのあたりの駆け引きの描写も素晴らしかったです。さらに米軍側の暗号解読の話もあり、もう、ワクワクが止まらなかったです。
メインは帝国海軍の潜水艦でのミッションなんですが、特攻隊しかり、日本軍の考える作戦の突飛といいますか、はっきりいえばバカげているような作戦に翻弄される兵士の苦悩といったら……
ミッドウェイ作戦は、結局失敗する、とわかっていながら、それでも読みすすめてしまう、読ませる筆力が、とにかく圧巻でした。
続きまして『告白』です。
ナボコフ『絶望』しかり、ありきたりなタイトルだと、作品のハードルが上がるのですが、この作品は見事に乗り越えました。読み終わったときの清々しさがたまらなかったです。
告白、といえば恋愛の話か、親から子へ、なにかを伝える話か、セクシュアル・マイノリティーの話かのどれかかなーなんて思ってたのですが、全部違いました。
小説って、そんな大それたテーマがなくても、文章で魅せられればそれはそれでいい小説だと思うんですよ。この作品がまさにそうで、日常のとりとめのない光景を切り取っているのですが、その文章からにじみ出る作者の哲学が、自分を励ましてくれているようでした。
短編集なんですが、どれも温かい雰囲気で、前向きな話です。
3つ目は『YOSHIKI/佳樹』です。
現代版『嵐を呼ぶ男』と帯にあるように、あるバンドのドラマーの話です。主人公の佳樹は、両親がX JAPANのファンともあって、ドラマーを志すのですが、なかなか報われないんですよね。バンド活動の厳しさがまざまざと描かれています。
プロデューサーと対立して、結局バンドは解散してしまい、佳樹はジャズバーでドラムをたたくようになるんですが、そのときのトランペットのおっちゃんが、めちゃくちゃ渋いんです。佳樹の人生の師匠的な感じで、彼との出会いから、佳樹のドラムのスタイルが確立されていって……ここからはぜひ読んでみてほしいです。
硬派な文章で、ハードボイルドテイストのストーリーがとにかくカッコよかったです。
最後は『イエスマン”YES”は人生のパスワード』です。
イエスマンといえば、「指示待ち人間」みたいな、ネガティブなイメージの言葉ですが、この作品を読むと、イエスマンもあながち悪くはないんじゃないかと思えてきました。
主人公は平社員の男で、あまりパッとしないキャラクターなんですが、だからこそといいますか、会社組織のありようが見えてきて、そこで生き抜く辛さがリアルに描写されています。
ドラマ『半沢直樹』だったらスカッとさせてくれるんですが、この作品ではただただ上司に従うので、結構やきもきしますね。でも、これも一つの処世術なのかなあって感じもします。
以上4作品をレビューしました。どれも面白かったので(読んでないけど)みなさんもぜひ読んでみてください!(読んでないけど)
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