ワクワクキャンプツーリング計画を発足しました。
ビーナスラインを走って、諏訪あたりで野営をしようかと思ってたのですが、値段が……
ビッキー・ホリディです。
サッカーワールドカップドイツ大会が開催された年以来彼女がいないことでお馴染みの僕ですが、別に硬派を気取ってるわけでも女性が嫌いなわけでもないんですよ。なんか気がついたら時間ばかりが経っていただけなんですよ。
今日だって職場の後輩がお弁当を作ってきてくれるとばかり思っていて、お昼ご飯を持って行かなかったくらいですから。
後輩は昼休みになると一人で黙々と食ってましたけど。で、その話をしたんですよ。
後輩「そんなことするわけないじゃないですか。自分のだって買ってきたものなのに」
唾でも吐くかのようにそう言われ、僕は悔しくて悔しくて、言い返してやりました。
僕 「実は彼女の手作り弁当がここにあるのさ!」
後輩「彼女って誰ですか?」
僕 「クロエ・モレッツちゃんだよ」
僕はそう言うと、それはそれは勇ましく、お弁当を取り出しました。
後輩「カップヌードルじゃないですか」
僕 「工場の人たちの手作りだよ!特製だよ!」
後輩「……」
僕 「ただのカップヌードルじゃないんだよ、これは、クロエ・モレッツちゃんが俺だけのために作ってくれた特製のカップヌードルだよ!」
後輩「……なにが違うんですか?」
僕 「いやもう、風味がね、全然違うよ。海鮮の香りがもう!これ食ったら日清のやつなんで食えなくなるよ」
後輩「この人、どうしよう……」
結局、食欲がなく、食べなかったんですけど。もともと一日一食なんですよね。仕事してるときってなんか食べる気になれなくて。
この後輩、5コ下なので、僕からすれば赤子同然で、手玉に取ることなんで児戯に等しいくらいですよ。オンディーヌ家の帝王学で「女性はひたすら受け入れ、褒めるべし」というものがあります。僕もそれを実践したんです。
後輩「あー、胸が大きくなればいいのに」
俺 「そのままでいいと思うけどな」
後輩「そのまま、ってそのままを知ってるんですか?」
俺 「当たり前じゃん!俺の目を舐めるなよ」
後輩「……最悪」
とまあ、このようにありのままを受け入れてあげることで、大人の男の包容力をアピールするわけですね。
そして最終的には
事務「ビッキー君、シフト差し替えたから、これ新しい表ね」
俺 「ありがとうございます」
事務「内緒だからね」
俺 「はい」
後輩「どうしたんですか?」
俺 「いや、別に……」
後輩「私の前で隠し事はダメですよ」
俺 「……」
後輩「ほら」
俺 「実は……」
と、見事に主導権を握っ……あれ?