眼鏡を拭いていたら、パキッという穏やかではない音がして小さな部品がどこかへ飛んでいきました。
そんなサタデーナイトです。
ビッキー・ホリディです。
この間から自炊を始めたんです。
というのも近所のラーメン屋にもスーパーの惣菜にも牛丼にも飽き果てて、ついにはなにを食べても味がしない状態になったんです。
で、ある日家でご飯をモサモサ食べているときに、「ああ、たまには簡単なのでもいいから、手料理が食べたいなあ」と、ふと思ったんです。泣いてないです。
「手料理が食べたい」
↓
「作ってくれる彼女がいればなあ」
↓
「いないし、自分で作るか」
という、いいんだか悪いんだかよくわからない思考回路でこの結論に至りました。
もともと料理はできないことはないってくらいのレベルで、実家にいるときはたまーに作ってました。
しかし今回は冷蔵庫をいっそ売ろうかとさえ思ってたくらいの、ゼロからのスタートです。
「余ったものでちゃちゃっと作れば」とか、ちゃんちゃらおかしい話なんです。
そこで便利なのがクックパッド。インターネット最高ですね。スーパーで安売りしてる野菜を買ってきてクックパッドでレシピを調べれば、煙草吸いながらでもおかずができあがるという寸法なんです。
「一人で寂しくメシを食うのは嫌だ!誰か飲みに行こう!」とか「彼女と別れて同棲を解消してから彼女のありがたみがわかった」とかくそみたいな書き込みがFacebookなんかで跋扈している昨今ですが、そんななか僕はなんだかんだ作るのは楽しいという感じです。めんどくさくてやってなかったんですが、いざやってみると、みたいな。
……まあ、これでまた一段と結婚願望が無くなったわけですが。
昔から結婚するなら料理の好きな女性がいいと思っていたのですが、自分でやるようになってその条件の価値が下がり、あれ、じゃあ誰と結婚すればいいんだ?と路頭に迷ってます。
まあ、言っても仕事終わりでちゃちゃっと作るだけなんで、たいしたものは作ってないんですが、一人で食ってても寂しいと思ったことはないですし、むしろこの六畳の空間には何人たりとも存在を許さないという、一種のサンクチュアリなんで……という話をするとだいたいの人は変な顔をして黙ります。日本語で喋ってるはずなのに通じてる気がしないという。
結婚なり同棲なりで、寝室が一緒ってのがまず考えられないです。最大限譲歩して、寝室別の鍵付きです。なので結婚したいなんて言っていい人種ではないんです。
でも結婚したくないと言えば言ったで「まだ巡り合ってないだけだよ」とかのたまうんですよ!本当に、じゃあ、寝室別の鍵付きで僕が原稿を書いているときは気配を消してくれてそれでもって僕のことを愛してくれる女性なんてこの世にいるんですか、って話ですよ。僕はそこまでやられたら逆に気を遣うので嫌ですよ。
というジレンマ。
話が飛躍しすぎましたね。
とにもかくにもクックパッド。
近所のスーパーの特売情報もわかるので非常に便利です。本当にいい世の中だと思います。
いつかInstagramにアップできるくらいの料理を作りたいと思ってます。