職場に、決まった日に来る理学療法士の先生がいるんです。僕と同い年の男性です。イケメンです。
理学「おはようございまーす」(めっちゃ爽やかに)
僕 「まーた用もねえのにノコノコノコノコサボリに来やがったな」
理学「サボってないから!ちゃんとやってるし!」
僕 「ほんとですか?たまに下でなんかやってるなーって思って見ると、心ここにあらずで適当にリハビリの真似事みたいなことやってるだけじゃないですか。ただ流れ作業で足を曲げたり伸ばしたりしてるだけで」
理学「いやいやいや、ちゃんとやってますよ!あっ、時間なんでもう行かなくちゃ!寂しいと思うけどまた来るから――」
僕 「ガタガタうるせえな、さっさと行けよ」
――って感じでここんとこやりとりをしていたら、今日「最近、当たり強いですよ……」と子犬のような瞳で言われました。さすがイケメン。
ビッキー・ホリディです。
一方、上司とのやりとりです。
上司「あれからケガは大丈夫なの?」
僕 「はい!おかげさまでもう完璧に治りました!(上司)さんのバレンタインデーのおかげです」
上司「まーたそういういいこと言って……もうバイク乗っちゃダメだよ。危ないんだから。私、バイク嫌いだから」
僕 「えっ……いや、修理も終わったし――」
上司「ねえ、(看護師)さん!バイクは危ないよね!」
看護「そうだよ、ビッキー君、危ないんだから乗っちゃダメだよ!」
上司「ほら!」
僕 「いや、『ほら!』じゃなくて……いや、その、はい……」
上司「――ビッキー君も車買えばいいんだよ」
僕 「でも僕、買うならスカイラインって決めてるんで……」
上司「そうじゃなくて、足で使える軽とかさ」
僕 「あっ、そうすれば(上司)さんとドライブにも行けますしね!」
上司「バカじゃないの。……そうすれば通勤でも使えるでしょ」
僕 「(上司)さんが毎日迎えに来てくれれば話が早いんですけど」
上司「○○駅まで来てくれれば送るよ」
僕 「そこまで行ったら電車で行きますよ……」
この差。
恋愛は惚れたほうが負けだとはよく言ったものです。……そうでなくても上司には頭が上がりませんが。
しかしなんでしょうね、この差は。あれか、理学療法士の先生はイケメンだからか。イケメンの癖にMっ気があるからか。周りの評判もいいし、女性からの支持もアツい……!!くそっ!死ねっ!!僕だってなあ……僕だって赤ちゃんのころはかわいかったんだぞ……
この理学療法士のクソ、じゃなかった、先生は本当に優しいし、爽やかだし、イケメンだしで「この世に王は二人と要らぬ」の理屈でウチの法人からいなくなってほしいのですが(最悪すぎる)、なんでしょうね、ああしてイケメンに悪態をついていると……なんか……ちょっと、ね。(頬を赤らめて)
新しい性癖に目覚めそうです。僕はSだったのでしょうか。でも、有村千佳ちゃん(引退しちゃったけど)には顔面に唾を吐きかけられて人格を否定されながら指先だけで気持ちのこもってない手コキをしてほしいけど……
果たして僕はSなのかMなのか……
昔そんな話になったときに、友人から「お前は性格の悪いMだ」と言われました。
それでした。