この世の果てはどこにある?
君は笑いながら歩く
「ここだよ」と
僕はそこまで歩く
君はまた歩き出す
この世の果てはどこにある?
「ここだよ」
と君はまた歩き出す
アキレスと亀のような
いたちごっこを
繰り返すうち
いつの間にか僕は
この世の果てに
興味が無くなった
無限にも思える有限の道
果てしないけどいつかはたどり着く
はたしてそこはアルカディア?
それともそこはガンダーラ?
未来が決まっていれば楽なのにね
君は笑っていう
アカシックレコードは擦り切れた
絶望の果てに希望はある
ゴッホの描いた黄色い家のように
君の瞳は何色なの?
僕にはわからない
青かもしれないし、赤かもしれない
君を抱きしめた瞬間、わかるかもしれない
でも
君を抱きしめないから
僕は幸せのままでいられるのだろう
恋心とも違う
敬虔な真心で
君を愛すると誓った
それはきっと
臆病で
惨めなことだろう
でもそれしかないんだよ
わかってくれとは言わないが
せめて道連れにさせてくれ