職場に今年20歳になる女の子がいるんです。からかったときの反応がすごくいいのと、すごく素直で、非常にかわいいのです。
僕 「おつかれさまー」(台車でゴミを運んでる)
後輩「あっ、お疲れ様です!あ、開けます!」(ドアを開ける)
僕 「ありがとー。そんなに急いで帰ろうとしてどうしたの?男?」
後輩「違います!違います!」(←この時点でかわいい)
後輩「――お父さんとお母さんが迎えに来るんですよ」
僕 「迎えに?」
後輩「おじいちゃんのお見舞いに行くんです」
僕 「へー」
後輩「いえーい」(←非常にかわいい)
僕 「じゃ、お疲れ様」
後輩「はい!お疲れ様です!」(←結婚するまで大切に見守りたいまである)
ビッキー・ホリディです。
「病みかわいい」っていうジャンルがあるそうです。
……つまり、メンヘラがかわいいってことなのでしょうか。まあ、確かにメンヘラには危険を伴う(からこその)魅力はありますからね。しかし「病みかわいい」とは、一概にそうとはいえないそうで。なんていうか、「ファッションメンヘラ」みたいなところでしょうか。言ってみれば。
なのでワサビがすりおろせるくらいのリスカ痕とか、大量の向精神薬とか、障害者手帳とか、そういうのは違うらしいです。
調べてみたら、なんでしょう、僕の感覚でいえば、綾波レイときゃりーぱみゅぱみゅを足して2で割ったら余りが3みたいな感じでしょうか。なんかそんな感じです。
で、そういうファッションをしている女の子の画像とか見てると……確かに……うん……かわいいかも……
なんかあれですよね。リベンジポルノやってもワンチャン泣き寝入りしてくれそうな、そんな感じでした。たとえが最低すぎる!
……ところで、「病みカッコいい」ってないんですかね。イメージとしては伸びきったVネックのロンT着てて、細身の長身で、髪は若干パーマかかっててやや長め。人混みがダメで色素の薄い感じ。口癖は「それでいいんじゃない」と「疲れた」。
母性本能をくすぐりそうじゃないですか?たぶんイケますよ、これ。
っていうか探したらあったし。
でもまさか「病み」がファッションになるなんて……メンヘラガチ勢からすれば「いや、いいけど、マジでつらいんだよ?」って感じです。そのあとに「まあ、どうでもいいけど」が続きます。
場合によっちゃ「不謹慎だ!」ってなってもいいくらいの案件ですが、そうやって声高になにかを主張することができないのがガチ勢です。
そのうち「病み」がガチになってきて、診断書がステータスみたいになったら事案ですよね。インスタにアップしたりして。
薬を飲んで、テンションをトップギアに入れてやっと一人前ってのが僕ですが、それってカッコよくはないですよね……カッコよさを求めるなら、さらにギアをエンコ覚悟で入れなければなりません。さすがにそれはしんどいので、「病みカッコいい」は諦めることにします。