そういえば眠剤切ったままですが、むしろ調子がいいです。
ビッキー・ホリディです。
職場の後輩の女の子を「ハニー」と呼び続けスルーされ続け、この間「そういえばビッキーさん、最近わたしのこと『ハニー』って呼びますよね」って言われたときの名状しがたい悔しさ。
ナチュラルに「あ、お疲れ様です、どうしたんですか?」とか言われてなんか、ね。いや、別に照れる姿が見たいとかそういうわけじゃないんですが、それにしても普通だったので。
で、早く「いい加減気持ち悪いんでやめてください」とか言って止めてくれないかなーと思いつつしつこく呼び続けてたら僕の中でもそれが普通になってしまうというアレ。
これは……もしかしたらなにをしても許される無双のごとき状況なのでは……!!
後輩「動かないでも筋肉痛になったことありますか?」
僕 「あるわけないじゃん、バカじゃないの。動くから筋肉痛になるんでしょ」
後輩「なんか太もものところが筋肉痛みたいに痛いんですよ」
僕 「運動してないのに?」
後輩「はい」
僕 「……よくわかんないからちょっと脱いで」
後輩「脱ぐわけないじゃないですか」
……無双ではありませんでした。
まじかー。チキショウ。無双状態だったら「じゃあ……ちょっとだけですよ?」みたいな感じで、僕はそれをしげしげと見つめ、「あんまり見ないでください……」とか言う後輩のお腹のあたりを棒でつつく感じまであったのになー!!っていうかこれどんなシチュエーションだよ。なんの見過ぎだよ。
そういえばその後輩からセクハラの定義を教えてもらいました。
僕 「今日はいい天気だし、ちょっと下着見せて」
後輩「……嫌ですよ。まったく意味がわかりません」
僕 「心理学で、『お願いごとをするときになんでもいいから理由を言うと、理由を言わなかったときと比べて受け入れられやすい』ってのがあって、それを実践してみたんだけど」
後輩「へー。そうなんですか。詳しいですね」
僕 「……だから、はい。下着見せて」
後輩「嫌ですよ。セクハラですよ」
僕 「マジか。セクハラなのこれ」
後輩「セクハラですよ。だってビッキーさん、同じことほかの人にも言えます?」
僕 「……言えるわけないじゃん」
後輩「ならセクハラですよ」
僕 「なるほど」
これは画期的な定義づけではないでしょうか。普段バカのくせに、こういうひらめきがあるので侮れません。つまり、個人に対して言えばセクハラであって、むしろみんなに同じことをいえばそれはセクハラではない!ということは同時に無双状態になる確率も増えていくわけです!
たとえば「おっぱい触らせて」と、ひとりにいえば当然セクハラになります。それを人数を増やしていけばセクハラには該当しないばかりか、人数と比例してワンチャンおっぱいを触らせてくれる女史に巡り会えるかもしれない!!
そして、「じゃあ、今度の休みの日に……」って話になって、ワンナイトラブ的なサムシングと相成り、当日を楽しみに過ごしていくんです。
「やっとオレもおっぱいを触ることができる……!夢にまでみたおっぱいに……!!」
しかしどうでしょう、いざ前の晩になると、なんとなく釣り合いのとれない不安が湧いてくるんです。第一、時間のたつて行くのが、待遠い。しかもそれと同時に、夜の明けると云ふ事が、――おっぱいを触る時になると云ふ事が、さう早く、来てはならないやうな心もちがする。
いけぬのう、お身たちは。